2017年に使ってよかった化粧品たち
2017年を振り返って、あーあれにはお世話になったなあ、と特に思うものをピックアップしてみました。年末ぎりぎりいっぱいまでを選考期間にしたので、書きあげるのに今までかかったんです……という言い訳。そして長いです。以下、お暇なときにでもどうぞ。
もくじ
- Charlotte Tilbury - Instant Look In A Palette in Natural Beauty
- Charlotte Tilbury - Instant Eye Palette
- CHICCA - フローレスグロウ ソリッドファンデーション
- Dior - ディオール アディクト スクラブ&バーム
- fenty beauty - Galaxy Eyeshadow Palette
- ジルスチュアート - クリスタルポリッシュファンデーションブラシ
- マジョリカマジョルカ - ヌードメークジェル
- NARS - パワーマットリップピグメント
- NARS - ベルベットリップグライド(PLAYPEN)
- ラブライナー グレージュブラウン
- はしかた化粧品
ベースメイク2点、アイメイク3点、リップ2点、ツール1点、スキンケア2点、特別枠1点。
1. Charlotte Tilbury - Instant Look In A Palette in Natural Beauty
まずはその特別枠から。誇張抜きに5分で顔が完成する、魔法のパレットです。化粧は好きだけど朝は1分1秒を惜しんで寝ていたい、そんな私にとって神のような存在で、仕事の日はだいたいこれを使ってた。よく考えれば、ほぼ1年間使ってるのに飽きがこない点もすごい。
アイシャドウをピックアップし、塗り方を考え、合うチークを選んでちまちまケースを開けて……時間に追われてさえいなければ楽しみの一つなんだけど、忙しい朝はそうも言っていられない。「あのシャドウどこいったっけ……」「ああ時間がない」「うわチーク落とした!」とかとか。インスタントパレットがあれば、こういう細かなストレスがぜんぶ一掃される。大きな蓋をバカッと開けばそこにベース以降のすべてが揃ってる! このパレットのおかげで、シェーディングとハイライトを毎日入れる習慣もつきました。
こういうオールインワン的なパレットって無難な印象にもなりかねないけど、これはアイシャドウが3色、チークが2色入っているので、濃さや組み合わせによって思いのほか遊べる。それでいて、考え抜かれた組み合わせだからどうつけても失敗しない。むしろおしゃれ。新しく買った冒険アイテムをじっくり試す日も、そのアイテム以外のパーツをこのパレットで仕上げればそうそう失敗しないので、非常に便利。
自分はライブなどで県外に遠征することがあるので、荷物を減らせるという意味でもとっっっっってもお世話になった。アイシャドウとチークとシェーディングとハイライトって、ぜんぶ別々に持っていくと相当にかさばるじゃないですか。それを思うとこのコンパクトさには感謝しかない。
指でつけても綺麗に仕上がるテクスチャに加えて、でかいミラーがついている点も本当にありがたい。旅行先でメイクするときって、ちょうどいいところに鏡がなかったり、ブラシたちを広げるスペースがなかったりと、困ることも多いので。
左手にこのパレットを持ったまま、さっさと順につけていくだけで顔がどんどん出来上がっていくのは一種の快感。大好き。
2. Charlotte Tilbury - Instant Eye Palette
ブラウンシャドウの一つのゴールを見た。世にあふれる「ブラウン」の微妙なニュアンスの違いに萌える人は、これを買えばQOLが爆上がりすると思う。
Charlotte Tilburyのアイテムって、つけた瞬間に顔が別人のように変わるというよりは、beforeとafterを並べてみて初めて「あれっ……いつのまにかなんかすごい変わってる……?」と驚かせてくれるイメージがある。「素顔拡張キット」みたいな(エレガンスのかけらもない表現)。
このパレットもそういう感じで、もともとの目の良さをぐっと引き立たせてくれる。3色×4ルック分という色出しだけど、使い方は無限大。さらっと仕上げてもいいし、がっっっつりスモーキーにしてもいいし、もちろん他のシャドウと組み合わせても楽しいし。どの色も本当におしゃれなので、ただ開けて眺めるもよしで多機能! すごい!
常に手の届くところに出しておいて、日々使いたい、という良きパレット。本当にほんとうに買ってよかった。
3. CHICCA - フローレスグロウ ソリッドファンデーション
2016年に買ったものの、正直ピンとこなくて封印していたファンデ。今秋あらためて使ってみたらすごく良かった! それ以来ほぼ毎日使ってる。
『オイルシール』の謳い文句のとおり、ツヤだけでできた薄膜がぴたっと密着したような仕上がり。それでいて、重ねれば重ねただけ肌悩みをカバーしてくれるのでめちゃくちゃ頼れる。これを使う日はコンシーラーが要らないくらい。カバー力と厚塗り感ってどうあっても切り離せないものだと思っていたんだけど、このファンデに関してはどれだけカバーしても「素肌の延長線上」のような質感のままだからすごい。初めてつけたとき「んんん!? なんで!?」って声出た。
なぜ去年はうまく使いこなせなかったのか。これはたぶん、暑い時期に使ったからかなーと思ってる。夏場は汗と皮脂がフルバーストな自分の肌では、真価が発揮できなかったのかも。寒くなってきた秋口に使ってみたらばっちりだった。
自分は、寒くなるとパウダーファンデどころかリキッドファンデでもつっぱることが珍しくないんだけど、このファンデなら夜までつっぱらず綺麗なツヤが保たれたまま。肌荒れしてる日や疲れてる日でも、これをつけると「調子いい日の顔」に持っていける。ありがたい。
オレンジベージュ02っていう色味は、自分の顔だけでみるとだいぶ暗い(カウンターで選んでいただいたとき正直ギョッとした)んだけど、実際つけると不思議と浮かない。ファンデはカウンターでの色合わせ必須だなあとあらためて実感した出来事の一つだった。
4. Dior - シュガーリップスクラブ
毎日使えて、洗い流す必要がなくて、手も汚れない、最高のリップスクラブ。
自分は生粋のズボラなので、スクラブとかパックとかのスペシャルケアがぜんぜん続かない。週に2回とか月1回とか、日が空くともうだめ。次がいつか覚えていられないし、そのうち存在自体を忘れるし。だから、リップスクラブも今まで使ったことがなかった。
そんななか、ある日カウンターでつけてもらって(ブランド内でも推されてるのかな?)、その手軽さと使い心地に惚れて買ったのがこれ。寝る前あるいは朝のメイク前にリップクリーム感覚でサッとぬって、軽くくちびるをすり合わせたらティッシュオフ。スクラブがすぐに溶けてバーム状になるので、個人的にはティッシュオフしなくてもそのままメイクいけます。気になる縦じわや口角近くのガサつきを整えられるし、ベタつかないながらもしっかりしたテクスチャなので、リップ下地としてもいい感じ!
すぐにとろける優しいスクラブで、毎日でも使えるから、「きょう時間あるけど昨日スクラブしたばっかりだからな……金曜くらいまで待たないと……」→当の金曜にはすっかり忘れてる→そのままフェードアウト、みたいなことにならない。何を隠そう、このパターンにいつも陥るんですよ私。アホなので。
スティックタイプで洗い流す必要もないので、ジャーを開けて指ですくってなじませて手を洗って唇をぬぐって……という手間が要らないのも最高。リップスクラブにかぎらず、ジャータイプってだけでハードル上がりません? 私は上がる。
と、さまざまな理由から縁の下の力持ち的な存在としてすごく気に入ったので、これは使い続けたいなーと思ってる。刺激が少なく肌の色等も選ばないので、プレゼントにも良いかも。商品名どおりの甘い香りがあるので、そのへんは店頭でご確認を。
5. fenty beauty - Galaxy Eyeshadow Palette
今回のホリデーシーズンは、マットブームの反動のようにどのブランドからもキラキラ眩しいアイテムがいっぱい出た記憶があるんだけど、なかでもいちばん輝いて見えたのがこのパレット。いまだに使うたび「買ってよかった……」ってしみじみする。
ぱっと見だとゴリゴリのギラギラで、こんなん海外のオシャレ顔のパリピ(私には縁がない)がホームパーティ(縁がない)かクラブ(縁がない)につけていく専用なのでは!? とビビったんだけど、さすがのリアーナ、そんなことは全くなかった。私の平凡な顔に乗せても悪目立ちしないし、指でざざっとラフに乗せてもいける。むしろそれがカワイイ。ラフに使えるということはつまりこのキラキラを普段使いできちゃうわけで、こんなに楽しいアイシャドウはそうそうないです。実際つけるとかなりシアーで軽やかな印象なのが良いんだと思う。バキバキにならない。カジュアルなキラキラ。
このパレットふくめfentyというブランドには、どんな肌色、顔立ちでも関係ないよ、メイクを楽しんでいこうね、というスピリットが感じられて最高。出会えて幸せだな〜と思うブランド。
6. ジルスチュアート - クリスタルポリッシュファンデーションブラシ
パウダーファンデーションを使うときは必ずこれ! ファンデを塗る手数が最小になる!
鋭角のほうの角はクマのラインと小鼻がつくる三角にぴったり沿うし、鈍角のところも小鼻のキワや口元にばしっと合う。とにかくよく考えられた形状だなーと思います。
毛足を斜めに揃えてあるから、小鼻や額に当ててくるくる動かすのも楽。軸の長さもちょうどよくて、扱いやすい。毛がみっしりしていて均一にムラなくのばせる。肌当たりがよいので、下まぶたギリギリなど皮膚が薄い場所に当ててもチクチクしません。これを買ってから、パウダーファンデーションが好きになりました。ジル以外のパウダーファンデを使ってる人にも一度試してみてほしい。
ちなみにこのブラシ、定番品は毛も軸も真っ白。
私が持っている黒軸は2017年3月のリリース時に発売されたキットだけの限定デザインなので、今はもう手に入らな……
手に入るんかい!!!
いや売り切れろよ! なんでだよ! って今キレそうになってるくらい好きなブラシなので、ファンデブラシをお探しの方はぜひチェックしてみてください。リキッドにも使えるそうなので、こんど試してみようかな。
7. マジョリカマジョルカ - ヌードメークジェル
時間がない日(つまりほぼ毎日……)のおともに最高だったファンデ。
下地が要らないオールインワン系なんだけど、全く重くない! チューブから出してすぐは軽めのクリームっぽく見えるんだけど、肌に乗せると商品名どおりジェルのようにみずみずしく伸びる。この感覚はちょっと他にない感じで、初めて使ったとき感動した。この質感のためか、オールインワン系ファンデにありがちな「いやそうは言っても結局これ下地要るじゃん」感がなくて、これ一個で本当になんとかなる。おかげで、マジで本気の寝坊をした日にも最低限のベースは作って出社できてた。
カバー力はほどほど。でもこの軽いつけ心地から考えると十二分だと思うし、自分はこのファンデにそういう用途は求めてないので全く問題なかった。「素肌がきれいな人が軽くメイクしました」という感じのちょうどいい仕上がりで、また買いたいと思うくらい気に入った。
8. NARS - パワーマットリップピグメント
言い尽くされた表現ながら、リキッドマットリップのイメージを覆すものすごいプロダクトだなと思った。
まず、乾燥しにくい。マットリップはどうしても皮むけや縦じわとの戦いになりがちだけど、このリップはだいぶ善戦できてると思う! 個人的には、素の唇が既にガッサガサとかでなければこれだけでも過ごせる。
そして、落ちない! 午前10時くらいからつけっぱなしで塗り直しもせず、ライブで3時間超汗だくになって騒ぎ、昼も夜もたくさん飲み食いして喋って、午前1時ごろに帰宅しても、落ちてなかった。いや正確にいうと塗りたてのときよりはそりゃ若干薄まっているけど、汚くならない。長時間おいて鏡を見たときたまにある「うわっこの状態で外歩いてたのか、恥ずかし……」というのがない! それ以来、ライブや丸一日の外出のときはこれと決めてる。
店頭でタッチアップしたとき「え、かるっ」と声が出たくらい、つけてる感がないのも嬉しい(BAさんに「ですよね!!!」と食い気味で相槌もらって笑った)。しっかり発色のリップ――とくにマットフィニッシュのものと「唇が覆われてる」感覚は切り離せないものだと思ってたんですけど、このリップは本当にサラッサラで軽いのが良い! サラサラすぎて横置き非推奨なくらい。このつけ心地を味わうと、「リップピグメント」という名称にもなんか納得。
まず1本目として、オンにもオフにも使い勝手がよく顔色にも合ってるWALK THIS WAYを選んだんだけど、他の色もいくつか欲しいなーと思っています。みんな大好きSLOW RIDEとか。
9. NARS - ベルベットリップグライド(PLAYPEN)
自分にとって現時点でいちばんの「迷ったらこれ」リップ。以下の写真の奥に写ってるほうです。
パワーマットリップピグメントががっつりマットなのに対して、こちらはソフトマットって感じ。まさにベルベット。マット感もツヤ感もほどよいぶん、どんな場にもいけるなーと感じる。加えてムースみたいなふわふわのフォーミュラで、これも軽いつけ心地なのでよく手が伸びる。
PLAYPENは落ち着いたコーラルという感じで、カジュアルすぎないから仕事にもガンガン使えて良い。自分はちょっとでも白みが強い色を顔に乗せると浮きに浮きまくるので、色選びにそこそこ苦労するんだけど、このPLAYPENはすごく良い。良いしか言ってないけど本当に気に入ってる! 時間が経ってもくすまないのもありがたい。
しっかり塗ったときとぼかしたときでかなり印象が変わるので、けっこう幅広く使いまわせる。
ちなみに、もう片方の色はMINESHAFT。赤が強めの鮮やかな朱色で、これもぼかしたり重ねたりすると顔全体が明るく見えて可愛いので好きです。
10. ラブライナー グレージュブラウン
アイライナーはしばらくこれ1本だけを延々リピートでいいかもなーと思ってる逸品。
自分は前々から、ブラック、ダークブラウン、ライトブラウン……とリキッドアイライナーを何本も取り揃えるのはできれば避けたいなと思ってた。普段アイライナーをゴリゴリ多用するほうではなくて、引くとしても目尻にしか引かないし、そもそもシャドウラインなどで済ませることもあるから。使いきれずにカスカスになっちゃったらもったいないし。
というわけで、濃いめ・薄め、黄み・青み・赤みなどなど、どんなアイメイクにもあるていどオールマイティに使える色のものを探してました。そんな便利な色はそうそう見つからないじゃろと思っていたんだけど、あった。
この色。まぶたやまつ毛によって自分の目元にできる「影の色」にすごく近い。なので、ごくごく自然に使えるしどんなシャドウと合わせても悪目立ちしない。目尻にひいても「はいここからアイラインです!!! 目幅を拡張しております!!! デカ目になりたいんでございます!!!」って感じ(言いすぎ)にならず、本当に描いたところまでまぶたの影があるように見えて自然。それでいてブラウンよりはくっきりするので、目元がほどよく締まる。
色味だけでなく、製品のつくりも好き! 筆にコシがあるので描きやすいし、細かいところも思い通りになる。聞くところによると、アルミ軸にほどよい重みを持たせることによって、手ブレしにくくしてあるらしい。言われてみれば、これを使うときはラインがガタガタしないなーと膝を打った。ラブライナー、信頼してます。
11. はしかた化粧品
自分にとってホーム的な立ち位置のスキンケアの一つに、ことし加わった。
知ってる方も多いとは思うけれど、箸方化粧品は皮膚科の先生が監修されている化粧品。私は専門家でもなんでもないですが、それでも成分一覧を見てみるととても堅実な印象。そしてびっくりするほど安い。
先日、とあるブランドのスキンケアサンプルを試したところ、これまでの人生で経験したことのないレベルで肌が荒れてしまって。直前まで常用していた化粧水に慌てて戻したんだけど、それでもしみる。ピリピリして痛くて、つけたそばから真っ赤に熱を持つ。頬が毛羽立ったみたいにガサガサで途方に暮れかけたとき、「そういえば、こないだ試しに箸方化粧品を買ってみたんだったな……」と思い出したんです。未開封のまま順番待ちの状態だったそれらを開封してつけてみたら、しみない。痛くない。荒れた肌にクリームを塗ってもボソボソしない。
ありがてえありがてえ……と数日使い続けたら、肌荒れはだいぶおさまって、普通に化粧ができるくらいになった。それ以来、ずーっとスタメンとして洗面台の一等席に居ていただいています。
パッケージや広告費にコストを割いていない点は、個人的には質実剛健という感じがあってとても好き。いくつか試した中では、次の商品がとくにお気に入りです。
- 美容化粧液
- 濃縮美容液
- 美容クリーム
- 目もとクリーム
- うるおい石鹸
クリームをふたたび使い切りそうなので、近いうちにまたまとめ買いするつもり。
終わりだよ〜
年々化粧を面白く感じるようになっていて、それにともない好きなものもどんどん増えてて楽しい! 2018年も好きなものにたくさん出会いたいです。「これが好きならあれもツボにハマるんじゃない?」みたいなのがあったらぜひ教えてください!